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★どこが人気?UK・ロンドンでおすすめの観光地/見どころ100

【比較】公認会計士(日本・CPA)、ACCA(英国勅許公認会計士)、USCPA(米国公認会計士)

日本の公認会計士試験とACCAは、それぞれ異なる試験体系と要件を持っていますので一概に比較することは難しいですが、両者の特徴を簡単にまとめましたので参考にしていただけると幸いです。

 

公認会計士試験(日本・CPA)の特徴

高度な法律、会計、監査、税務などの知識を要求します。
長期間にわたる試験プロセスであり、大学卒業後に実務経験を積んだ上での受験資格が必要です。
試験範囲が広く、難解な問題も多く含まれます。
高い合格率を維持するため、独学や予備校の受講など、徹底した準備が必要です。

 

ACCA(英国勅許公認会計士)の特徴

国際的な会計基準(IFRS)に基づく知識を求めます。
国際的なキャリアの機会を提供し、グローバルな会計スキルを身につけることができます。
比較的柔軟な試験プロセスであり、大学卒業後すぐに受験することができます。
試験範囲は公認会計士試験に比べて広く、実務経験を積むことが要件ではありませんが、合格には多くの学習時間と努力が必要です。

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どちらが難しいかは個人の学習スタイルやバックグラウンドにもよります。公認会計士試験は日本の法律や税制に関する知識が求められますが、ACCAは国際的な会計基準と幅広い会計知識が必要です。また、試験の難易度や合格率も異なるため、一概に比較することはできませんが、一般的に、日本資格試験は細かな論点まで追求される点や試験スケジュールの過酷さなどから難易度は高いと言われています。

 

USCPA(米国公認会計士)とACCAの比較

一概に比較することは難しいですが、USCPAは4科目で合格最低点は75点、ACCAは13科目で合格最低点は50点となっていますので、自分の得意不得意によってそれぞれの難易度は変わってきます。

USCPAにおける4科目合格は、ACCAの受験時において基礎の7科目合格と見なされること、ACCAの最終4科目は論述(ビジネスライティング)が必要であることから、社会人経験の浅い学生にとってはACCAの方が難易度は高いかもしれません。

【比較】USCPA(米国公認会計士)と ACCA(英国勅許公認会計士)の違いについて - London Walker

 

重要なのは、自身の興味やキャリア目標に合った資格を選び、充実した準備を行うことです。今回触れた3つの試験はそれぞれの国や地域で高い評価を受けており、合格後のキャリアにおいて重要な役割を果たすことができます。

英国勅許公認会計士(ACCA):キャリアの扉を開くプレステージな資格 | その魅力とキャリアパス

英国勅許公認会計士(Association of Chartered Certified Accountants, ACCA)は、世界的・国際的に認められた公認会計士資格であり、ビジネス(経営企画・マネジメント)や財務分野でのキャリアを追求する人にとって重要な存在です。

ACCAの資格を持つことは、専門知識、グローバルなキャリアを手に入れ、プレステージに立つための一歩となります。今回は、なぜACCAが人気のある資格であるのか、その魅力・理由・キャリアパスを探ってみましょう。

 

グローバルな認知度と信頼性

ACCAは世界180か国以上で認められており、グローバルな会計スタンダード(IFRS)に基づいた専門的な知識とスキルを提供します。この資格を持つことは、世界中でのキャリアチャンスが広がるだけでなく、企業や雇用主からの信頼を築くのに役立ちます。

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組織と個人の成長

ACCAは、個人の専門的な成長と組織の発展を重視しています。ACCAのプログラムを進めることで、財務分野での幅広い知識とスキルを習得し、ビジネス上の課題に対する実践的な解決策を提供する能力を養うことができます。

 

総合的な会計知識とスキル

ACCAのプログラムは、会計の基礎から高度な会計理論、税務、財務管理、監査など、幅広い分野の知識とスキルをカバーしています。これにより、会計業務全体を理解し、様々なビジネスシナリオに対応できる能力を身につけることができます。

 

柔軟性と多様性

ACCAのプログラムは、異なるバックグラウンドやキャリアの段階にある人々に適しています。学位保有者や非学位保有者、経験豊富な専門家から新卒者まで、幅広い人々がACCAの資格にチャレンジすることができます。フルタイムの勉強やパートタイムの学習、オンライン学習など、柔軟なスタディオプションを選択しながら受験にチャレンジすることができます。

ACCA試験に合格するための効果的な勉強方法(おすすめ) - London Walker

 

経験と資格の組み合わせ

ACCAは、経験と学習の組み合わせを重視しています。資格取得には一定の試験合格が必要ですが、同時に実務経験も求められます。これにより、理論的な知識と現場での実践力を結び付けることができます。

ACCA(英国特許公認会計士)-必要な実務経験-PER(Practical Experience Requirement)-登録内容・方法・について - London Walker

 

プロフェッショナルなネットワークの構築

ACCAは、グローバルなプロフェッショナルネットワークを構築する機会を提供します。ACCAの会員やフェローとのつながりを通じて、知識や経験を共有し、ビジネスチャンスやキャリアの成長につなげることができます。さらに、ACCAは業界や地域のイベントやセミナーを通じて、専門知識の最新情報やトレンドを学ぶ機会を提供しています。ネットワーキングを通じて、ビジネスチャンスやキャリアの機会を広げることができます。

 

倫理観と持続可能性

ACCAは、会計業界の倫理的な基準と持続可能性を重視しています。ACCAのプログラムでは、倫理的な概念とプロフェッショナリズムに焦点を当て、持続可能な経済発展に貢献することを強調しています。

 

キャリアパスの柔軟性

ACCAの資格は、さまざまな業界や職種で幅広いキャリアパスを選択することができます。公認会計士、内部監査、財務管理、税務コンサルタントなど、多岐にわたる職種で活躍することができます。

 

持続的な専業教育

ACCAの資格を取得した後も、専業教育(Continuing Professional Development)の取得が求められます。これにより、常に最新のトレンドや法律の変更に対応できる専門知識を継続的に学び続けることができます。

 

 

ACCAは、キャリアの扉を開き、国際的なビジネスの世界で成功するためのツールとなる資格です。また、グローバルな視野を持ちながら幅広いキャリアパスを追求したい人にとって魅力的な選択肢です。その優れた認知度、専門知識、柔軟性、そしてグローバルなネットワークを通じて、ACCAの資格を追求することで、自身のキャリアに新たな次元を加えることができるでしょうし、会計を軸にビジネスの世界でリーダーシップを目指すならば、ACCAの資格取得は一つの重要なステップと言えるでしょう。

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ACCA(英国勅許公認会計士)の資格とは何か? 試験の概要は? 何年で合格?受験資格は?オススメの理由(他の資格・学位とのつながり・親和性について)

今回はACCAに関してよく聞かれることについて簡単・簡潔に触れていきたいと思います。

 

ACCA資格とは何か?
ACCAは、イギリス国内で勅許会計士に独占されていた会計業務の開放や、より様々なバックグラウンドを持つ個人を柔軟に受け入れることで、社会のニーズに沿った会計士の育成を目指し設立されました。 また、国際会計基準(IASやIFRS)に基づく資格でもあり、イギリス国内の資格というよりは「世界で使われる資格」を目指しています。

 

英国勅許公認会計士の受験資格は?
基本的に最終学歴として大学や専門学校を卒業していなければACCAの受験資格を得られません。 逆に、大学や専門学校さえ卒業していれば、会計学を専攻していなくても会計に関する単位を持っていなくても、ACCAは受験できてしまいます。

 

ACCAは合格までに 何年かかるか?

ACCA試験は3ヶ月ごとに実施されているため、週末プラス1時間勉強すれば、3ヶ月で200時間は確保できます。 Knowledge Moduleの3科目を同時並行で勉強して2回の試験で合格し、その後1科目ずつ着実に合格していく戦略であれば、全科目合格までに12回受験、つまり3年(36ヶ月)かかる計算になります。

 

ACCA試験の概要は?

ACCA試験は、Knowledge Module、Skills Module、Professional Module の3つのModuleと呼ばれる区分に分けられます。 そのModuleごとに科目が設定され、選択科目を含めて合計で15科目あり、この15科目のうち13科目に合格することで、晴れて全科目合格となります

 

ACCAの科目の順番は?

ACCA試験は、Knowledge Module、Skills Module、Professional Moduleの順番で受験しなければなりません。

 

ACCAがおすすめな理由として他の資格や学位とのつながりがあると聞いたが、どういったものがあるのか?

今回はACCA資格がおすすめな理由の一つに、他の資格・学位との繋がりや親和性があります。

①オックスフォード ブルックス大学 学士号

オックスフォード ブルックス大学には、ACCA の学生のみが期間限定で取得できる応用会計の学士号があり、学生がACCA資格を目指して勉強しながら学位を取得する機会を提供しています。

②オックスフォード ブルックス グローバル MBA 

③ロンドン大学MsC

④ロンドン大学MBA

⑤CIAチャレンジ

⑥他国の会計士協会との互換性

 

今回は上記の詳細は割愛しますが、また機会があれば補足を追加したいと思います。それでは!

ACCA試験に合格するための効果的な勉強方法(おすすめ)

ACCA(Association of Chartered Certified Accountants=英国勅許公認会計士)試験は、世界的に認められた公認会計士資格です。ACCAの資格取得は、会計や財務分野でのキャリアを追求する人々にとって重要なステップです。

ACCA試験に合格するためには、効果的な勉強方法を実践することが重要です。

この記事では、ACCA試験に合格するために役立ついくつかの効果的な勉強方法について紹介します。

 

1.勉強計画を立てる
まずは当たり前だけどなかなかできていない人が多い、計画作りです。

ACCA試験は広範な範囲をカバーしているため、勉強計画を立てることは非常に重要です。

試験の日程に合わせて、各科目やトピックごとに適切なスケジュールを組み、効果的な学習を実践することがポイントになります。

特に順調にいくと3か月に1回の頻度で試験日を迎えることになりますので、着実に3か月に1科目ずつ合格していくことがACCA試験の王道と言っても過言ではありません。

もちろん、一気に複数科目受験して、複数合格できることもありますが、どちらも49点で合格点に届かず、、というケースもあります。ひとつのつまずきがモチベーションを大きく下げることや、受験のリズムを狂わせるということはよくあるので注意が必要です。

「うさぎとカメ」ではないですが、ACCA試験では着実に合格を重ねることが最終的には近道になっていることが多いですので、欲張り過ぎず、自分を過信することなく取り組んでいくことを強くお勧めします。

また、試験までの3か月間のうち、前半だけに勉強時間が集中するケースなども注意が必要です。長丁場の試験になりますが、試験日までの期間を考慮して、試験範囲を均等にカバーできるスケジュールを作成することが大事です。

 

2.学習資料(試験対策のコースやテキスト)を活用する
ACCA試験には公式の学習資料がありますが、それ以外にも多くの教科書や参考書が存在します。異なる情報源を組み合わせることで、より幅広い知識を獲得し、理解を深めることができます。

ACCAの公式な対策コースやテキストを利用することで、試験範囲を包括的かつ体系的に学ぶことができます。また、信頼性のある補足教材や問題集も活用しましょう。

イギリス国内で有名なものではKaplan(カプラン)やBPP(ビーピーピー)といったところが大手でして、この他にも完全無料のOpen Tuitionなども人気があります。またaCowtancy(アカウンタンシー)というサイトは格安で授業内容もポイントが絞り込まれており人気です。

もしこの記事を読まれているあなたが、UKの会社でスポンサーシップを得てACCAの勉強をでき、かつKaplanやBPPのスクールに通学できる場所に近ければ、通学での授業が最も身に着くと思います。これはひいては英語力の向上にもつながりますので、英語圏で戦い抜く力を本当に身に着けたければ迷わず通学を選択したいところです。

もしあなたが、UKにいるものの、スポンサーシップを得ることができな場合、お金の問題がなければ上記のとおり通学の選択をおすすめします。もし金銭的に厳しければ、リアルタイムのオンライン授業がおすすめです。それでも録画の授業よりも費用が高いことが一般的ですので、金銭的に厳しい場合は録画のオンラインレッスンが3番目になると思います。

 

3.過去の試験問題を解く(実践問題の解答と模擬試験を行う)
過去の試験問題を解くことは、ACCA試験の準備において非常に有益です。

これにより、試験の形式や傾向を把握し、自身の弱点や改善すべき点を特定することができます。

理論の学習だけでなく、実践問題の解答や模擬試験を通じて、実際の試験状況に慣れることが重要です。過去の試験問題や模擬試験を解き、タイムマネジメントや問題解決力を鍛えましょう。

ただし、過去問題だけで合格を勝ち得るのはかなりハードルが高いです。必ず体系的に勉強して着実に合格されていくことをおすすめします。得意科目や簡単そうな科目だからといった理由で甘くみると三か月後に痛い目を見ることがありますので要注意です。

またテキストを熟読していても結局は試験問題を解けないと意味がありません。必ず十分に問題を解く時間(アウトプットする時間)を確保することが大切です。

 

4.グループ勉強やスタディグループに参加する
ACCA試験の準備においては、他の受験生とのグループ勉強が役立つ場合があります。異なる視点やアプローチを共有し、相互に理解を深め合うことで、学習効果を高めることができます。スタディグループを組織し、定期的な勉強会を開催することも有益です。フェイスブックやACCAが提供しているネットワーク、学習塾などで勉強仲間ができると何かと心強いでしょう。

もちろん職場の同僚と一緒に受験できると仲間意識と競争意識が芽生えるので非常によい影響があります。完全無料のOpen Tuitionなどでもチャットなどで交流する場があるので、皆がどこで困っているのかなども把握することができたりします。

 

6.定期的な復習を行う
ACCA試験の勉強では、定期的な復習が非常に重要です。学習した内容を定期的に振り返り、知識の定着を図りましょう。また、復習を通じて、頻出のトピックや重要な概念を見落とさないようにすることが大事です。

ACCAは勉強量が多いのと、先の科目で、以前学習したことを踏まえた発展編を学習するケースが散見されるため、知識をいかに定着させ、自分のものにすることができるかが大切になってきます。

そのためには人間の忘却曲線を踏まえて、学習したら3日以内に学習したポイント思い出せるようなスケジュールを組んでみるのも効果的です。

 

7.試験要点の把握

ACCA試験のシラバスと過去の試験問題を熟読し、試験の重点範囲と出題傾向を把握しましょう。これにより、勉強の重点を合理的に絞ることができます。

これがスクールに通っている場合に思わず手を抜いてしまいがちな作業ですが非常に重要です。

特にACCAは各科目ごとにネット上で論点や最新記事を紹介していますので、ここを一読しておくことは非常に重要で、あるスクールでは試験前に必ず熟読することを勧められるそうです。ACCAのホームページに掲載されている記事から試験に1問は出るという都市伝説もあるそうです(笑)

 

8.メモの作成と復習

勉強中に重要なポイントやキーワードをメモにまとめ、後で復習することで記憶を強化します。また、メモを整理してシンプルなまとめノートを作成すると効果的です。

特に試験直前に30分や1時間で自分の頭を再整理したい、試験前に落ち着かないときなどに非常に効果的ですし、また自分がそれまでに学習したことをチェックリストのように網羅的に振り返ることができるツールとしても重宝です。

 

いかがでしたでしょうか?ある意味どんな試験においても重要なことが結構多くあったかと思いますが、それでもACCA試験の特徴をしっかりと頭に入れて対策するのとそうでないのとでは結果に大きな差が生まれます。

ぜひ、ACCA試験とはどういったものかをしっかりと念頭において十分な試験対策に取り組んでもらえればと思います。

それでは!

 

 

ロンドン関連の信頼性の高いウェブサイト

ロンドンに関する情報を発信している信頼性の高いウェブサイトを聞かれることがございますので、本当に代表的なものをいくつか紹介しますのでご参考にしていただければと思います。

 

1.ロンドン交通局 (Transport for London) 公式ウェブサイト:

ロンドンでは地下鉄が非常に便利ではあるものの、時々ストライキで全面停止することもあります。ご自身が滞在する間にストライキがないか、工事していないか事前にチェックしておくことをおすすめします。

tfl.gov.uk


2.ロンドンの歴史や文化に関する情報を提供するウェブサイト: 

www.londonist.com


3.ロンドンのニュースやイベント情報を提供するウェブサイト: 

www.timeout.com

 

4.ロンドン観光公式ウェブサイト

https://www.visitlondon.com/ja

 

これらのウェブサイトは、ロンドンに関するさまざまなトピックや観光情報、イベント情報、交通情報などを提供していますので、英語で問題ない方はぜひこのあたりのWebサイトもチェックしてみてくださいね!

ACCA(英国特許公認会計士)-必要な実務経験-PER(Practical Experience Requirement)-登録内容・方法・について

プロの会計士の資格を得る(ACCA メンバーになる)ためには、USCPAと同様に試験合格だけでなく、倫理およびプロフェッショナルスキルモジュールを完了し、PER を完了する(実務経験とスキルを証明する)必要があります。

これらをすべて完了するまでメンバーシップを申請することはできません(実際には申請自体はできますが、内容を精査され、不十分と判断された場合はDeclineされます)。 

 

というわけで、今回は、意外と見落としがちな、ACCA の実務経験要件 (PER) について触れていきたいと思います。


まず先にざっくり全体像を申し上げますと、PER を完了するには、最低36 か月の会計または財務の実務経験を積む必要があり、この期間中に、9 つのパフォーマンス目標 (5 つの必須目標と 4 つの技術目標すべて) を満たす必要があります。

手続きとしては、ACCAのMyExperience ページ内でオンラインで進捗状況を記録し 、実務経験の監督者から PER の承認を受けるという流れになります。

 

1.36か月の実務経験
PER を完了するには、関連する会計または財務の役割で 36 か月の監督下での経験を完了する必要があります。

(1)求められる経験・役割
理想的には、会計、財務、監査、保証、税務などの関連分野の仕事に就いていることが求められます。これらは、ACCA に登録する前、試験勉強中、または試験終了後に経験を積むことでOKです。ただし、経験を積んだ雇用主の実務上の監督者からこの経験を承認してもらう必要があり、日本人の場合は、これが結構面倒だったりします。

(2)働く場所の制約
基本的にはあらゆる部門や組織での経験が対象となっています。ACCA 認定の雇用主というものが存在しますが、特にこだわる必要はありません(後述しています)。 
経験は、単一の役割や連続した期間で積む必要はなく、さまざまな役割やさまざまな雇用主で経験を積むことができます。クラブ、慈善団体、団体などでボランティア活動をして経験を積むこともできます(イギリスらしいですね♪)。
重要なのは、PER を満たすのに役立つ機会を探し、関連する役割で合計 36 か月の経験を積むことです。また、承認されることを考えると、仕事が適切に監督されていることも重要になります。
(3)パートタイマー
パートタイムで働いたり、会計や財務の一部のみを含む役割で働いたりして経験を積むことも認められています。
雇用の詳細を記録する際に、勤務時間数や会計または財務関連タスクに費やした時間の割合など、自分の役割に関する詳細を入力すれば、あとはこのツールが36 か月の要件にカウントできる時間を計算します。
たとえば、会計や財務のタスクに作業時間の 50% しか費やしていない場合でも、この経験を PER に活かすことができます(計算され、割合の分だけ時間の増加が遅くなります)。したがって、この例では、12 か月の期間で 6 か月分の PER が得られます。
(4)休職期間
仕事を長期間休んでいるが、将来のある時点で復帰する予定である場合(たとえば、産休、親戚の世話のための休暇、長期の病気)は、この期間を 36 か月にカウントすることはできません。
(5)会計または財務の役割に就いていない場合
関連する会計または財務の役割に就いていない場合でも、MyExperience を更新して雇用の詳細を記録する必要があります。ACCAによれば、この役割に費やした時間は、36 か月の関連経験にはカウントされませんが、適切な資格を持つ担当者によって作業が監督されている場合は、この役割で働きながら次のパフォーマンス目標を達成できる可能性があるとのことです。

3.パフォーマンス目標(Performance objectinves)
PERの一部として、合計 9 つのパフォーマンス目標を達成する必要があります。

パフォーマンス目標と試験は密接に関連付けられています。

これは、学習を通じて培った知識が、職場で使用するスキルやテクニックにも関連していることを意味しています。

9つの内訳としては、Essentials の 5 つの目標および 17 のテクニカル目標から任意の 4 つです。
実務経験がそれぞれのパフォーマンス目標に関連することを200-500文字の声明文(ステートメント)としてまとめ、実務経験の監督者に承認してもらうのです。

 (1)Essentials - 必須
これらはすべてのプロの会計士に必要な必須かつ基本的なビジネス スキルであるため、5 つすべてを達成する必要があります。 

倫理とプロフェッショナリズム
ステークホルダー関係の管理
戦略とイノベーション
ガバナンス、リスク、コントロール
リーダーシップとマネジメント

(2)テクニカル - 17 から 4 つを選択
17 の技術パフォーマンス目標から選択でき、それらはさまざまな技術分野に分類されます。これらの目標のうち 4 つを選択して完了することができます。

企業および事業報告
トランザクションとイベントの記録・処理
外部財務報告書の作成
財務報告書の分析と解釈
財務管理
投資と融資の決定・評価
運転資本の管理と制御
財務リスクの特定と管理
管理会計
管理会計制度の評価
パフォーマンスの計画と管理
パフォーマンス監視
課税
税金の計算と査定
税務コンプライアンスと検証
税金計画とアドバイス
監査と保証
監査と保証のプロセスの準備と計画
監査または保証業務のための証拠収集および評価
監査または保証業務の結果レビューと報告
アドバイザリーとコンサルティング
ビジネスアドバイザリー
データ、デジタル、テクノロジー
データ分析と意思決定のサポート

(3)日々の仕事に関係する目標を選択する
上記のとおり4 つの技術目標を選択する必要がありますが、自分の役割に合った技術目標を選択するのが最善であるとACCAはアドバイスしています。日々の仕事に最も密接に関係する目標に焦点を当てると、パフォーマンス目標を達成するのが簡単になるためです。
例えば、特定の監査または税務の役割に就いていない場合、これらの目的を達成するために適切なレベルの経験を積むことはできません。

(4)パフォーマンス目標の構成について
パフォーマンス目標には 3 つの部分があります。
①説明- 目的の概要
②要素- 各目標には、目標を達成するために実証する必要があるタスク、スキル、行動の概要を示す 5 つの要素があります。
③ステートメント- 自分の仕事の例を示して目的の達成を実証する 200 ~ 500 ワードのステートメントを作成する必要があります。
パフォーマンス目標を達成するには、5 つの要素をすべて満たす形でステートメントを作成する必要があります。最終的にこのステートメントは承認を得るために実務経験の監督者(実務経験者指導員、Practical experience supervisors)に提出する必要があります。

 

4.実務経験者指導員(Practical experience supervisors)
PERに関しては実務経験のあるスーパーバイザーが重要な役割を果たします。

スーパーバイザーは経験を監督するだけでなく、準備したステートメントを承認する責任も担います。
実務経験スーパーバイザーは、職場での成長をサポートし、仕事での進歩とパフォーマンスを評価する個人と定義されています。要は上司であったり、資格をもった同僚(アドバイスできる立場の人間が望ましい)ということになります。
特に上司やスーパーバイザーは本人が実務経験の要件を満たしているかどうかを確認する責任があるため、本人をサポートできる知識と経験を持っていることが重要です。そのため、これを行うための専門知識を持っていることが不可欠です。現実的には、ほとんどの場合、実務経験のある上司は、ラインマネージャー、または特定のプロジェクトや活動に関して報告する人になります。

より具体的には、会計士の資格*を持っており、本人と密接に関連があり、本人の仕事をよく知っている人、ということになります。
* 資格のある会計士とは、 IFAC (国際会計士連盟) の会員団体および/またはその国の法律で認められた団体の会員です。

ラインマネージャーが資格を持っていない場合でも、関連する役割で本人の経験時間を承認することができますが、目標を承認するには資格のあるスーパーバイザーを指名する必要があります。このスーパーバイザーは、組織内の別のマネージャーやコンサルタント、またはラインマネージャーと協力して本人の経験を検証する組織の外部会計士または監査人であってもOKです(したがって、パフォーマンス目標によっては複数の異なるスーパーバイザーを設定することも認めらています)。

一方で、潜在的な利益相反を避けるために、可能であれば、実務経験の監督者として、友人や親戚(家族)を設定しないことが求められています(それが不可能な場合は、ACCA入会申請時に ACCA との関係を明らかにする必要があると言われています)。

 

5.ACCAに承認された雇用主のもとで働く
ゴールドまたはプラチナレベルの訓練生育成承認を取得しているACCAに承認された雇用主で働いている場合、業績目標の免除を申請できる場合があります(しかし、日本人でUK企業で働いている方以外はほぼ該当しないと思われます)。
雇用主がこのレベルの承認を得ているかどうかは、ACCA の承認済み雇用主ディレクトリ(https://www.accaglobal.com/gb/en/help/approved-employer.html)で検索できます。
この免除が存在するのは、一部の雇用主が研修プログラムを実施しており、研修生が PER を完了するために必要なサポートを提供していることを ACCA が認識しているためです。いずれにしましても雇用主がこのレベルの承認を得ているかどうか、また、業績目標の免除申請を許可するかどうかを確認することが重要です。

日本からの受験の場合、このケースに該当する方は稀だと思われますし、UKからの受験の場合はご自身でACCAに確認いただくのが良いと思いますので、ここではこれ以上は触れないでおきます。

 

いかがでしたでしょうか?

プロのACCAとして活躍にするには上記のような実務経験が必要になりますが、日本では試験合格自体でも十分に雇用主に評価されることと思います。

ただ、折角試験に合格したなら、ACCAメンバーとして活躍したいですよね?

ぜひ36か月の関連業務に従事しPERを満たすプロを目指してみてください!

 

本ページはACCAのホームページに掲載された情報に基づいて記載しております。申請にあたっては必ずご自身で最新の情報を確認してから行ってください。より詳細を知りたい方も下記URLで最新情報をご確認ください。

URL⇒https://www.accaglobal.com/gb/en/student/practical-experience-per.html

 

それでは!

ACCA(英国勅許公認会計士)の難易度について知る | ACCAはどれぐらい難しいか

最近は日本でも英国勅許公認会計士(ACCA)が以前と比べると耳にする機会が増えてきています。日本では以前からUSGAAP(米国の会計基準)をベースに決算を行う会社も多数あったことや、グアムで受験が可能だった時代から日本での受験が可能になったこともあり、米国公認会計士(USCPA)の方が知名度が高い状況にありました。

最近ではIFRS(国際会計基準)の導入が進んできたこと、ACCAも日本で受験が可能になったこと、実際の実務での応用性を考慮すると、ACCAが拡大していく流れはほぼ間違いないのではないかと思われます。

ACCAの試験はビジネスパーソン向けではありますが、英語で実際の実務を早くから身に着けたい学生にもメリットがあります。

今回はACCAのテストの難しさ(レベル)や全部で13科目あるテストのそれぞれの難易度(合格率)などを見てきたいと思います。

 

はじめに

ACCA(Association of Chartered Certified Accountants)は、国際的に認められた会計士資格であり、一定の専門知識とスキルを持つことを証明するものです。

ACCAの試験は一般的に難易度が高く、合格率は試験によって異なります。ACCAの試験は、知識と理解の段階から応用と評価の段階まで、幅広い領域をカバーしています。

合格するためには、適切な準備と献身的な学習が必要です。

ACCAの試験は高度な知識や理解、問題解決能力を求めるため、試験範囲の幅広さや難易度の高さにより、一定の困難さがあります。試験の難易度は個人の能力や経験にもよりますので、一概に難しいとは言い切れませんが、一般的には高い学習努力と専門知識の習得が必要とされます。

 

1.試験の位置づけ

ACCAは、日本の仕業資格とは異なり、海外の多くの資格と同様に、まずは会計の世界の入り口に入れるかどうかを試す試験となります。したがって、極めてトリッキーな問題や、重箱の隅をつくような問題は非常に少なく、知っておくべき重要な論点を中心に出題されます。いわば基礎力を試す試験とも言えます。ACCAもUSCPAも日本との対比では似たような位置づけになりますが、それでもACCA試験の後半シリーズ(Strategic Professional科目)ではケーススタディを踏まえて論述形式の割合が増えてくるので、基礎力+ビジネスでの運用力が試される「難易度は高め」の試験と言えます。

 

2.試験体系

ACCA資格試験の最大の特徴はその科目数とも言えます。免除がない場合は、全部で13科目の試験に合格する必要があります。これに対してUSCPAは全4科目ですので、見た目の科目数であればACCAの方が大変である、ということになります。

しかしながら、ACCAの前半シリーズ(Applied knowledge and Applied skills科目)では基礎的な内容が多いので、3か月ごとに1科目を合格していくという目標を立てて勉強していくことで、着実に合格を重ねていくことが可能な内容となっています。

前半の9科目については簿記2級のレベル+大学生レベルの英語力があれば日本人でも十分合格が狙えるレベルです。

後半シリーズ(2科目+選択2科目の合計4科目)については、前半科目から難易度は大きくアップします。これはある程度覚悟しておく必要があります。

難易度が上がる最大の点は、前半科目は計算問題など比較的定型的な問題が多いのに対して、後半科目はケースに応じた記述の割合が大きく増えることによるものです。

日本人にとっては特に計算よりも記述で点数が取れないことが多いので、このあたりはしっかり記述の練習が求められます(それだけ英語の実務対応力が身に着くということでもあります)。

特に最終科目でAFM(Advanced Financial Management)を選択した場合は、簿記1級+証券アナリスト+TOEIC800超に近いレベル感の実力が必要になるのではないかと考えます(私の周りでは、意外と最終科目に「税」を選択する人も多い印象です)。

本記事の後半でも触れますが、USCPA有資格者でもACCA試験は大変・・・という人も多いので、もしUSCPAかACCAで迷われている場合は、英語の好き嫌いや短期勝負できる時間があるかといった受験者の方の志向や置かれている状況に応じて選択していくと良いと思います(あとは、USGAAPを使うのかIFRSを使うのかは大きな分かれ道です)。

なお、ACCAは前半の9科目プラス倫理科目に合格すると以下のような「Advanced Diploma in Accounting and Business」が授与されますので、まずは一定の会計力を保持していることの証明に、こちらを目指してみるというのも一つの考え方です。

ACCA Diploma in Accounting and Business

なお、「Advanced Diploma in Accounting and Business」を得るために必要な科目は以下のとおりとなっています。

Advanced Diploma in Accounting and Businessに必要な科目

 

3.科目別の合格率

それでは科目別の合格率を見ていきましょう。

前半の9科目の合格率はACCAによりますと下表のとおりとなっておりまして、ざっくり導入科目の合格率は7割程度、中盤に入ると4割程度の合格率とイメージしておくと良いかと思います。

ACCAの科目別合格率①

 

後半は、SBLとSBRに加えて、オプショナル科目と呼ばれているAFM、APM、ATX、AAAの中から2科目を選択する必要があります。税に詳しい方ならATXを、監査に詳しい方ならAAAを、管理会計重視ならAPMを、財務会計が軸の場合はAFMを受けるのが王道だと思いますが、2科目を選ぶ必要があるので慎重な判断が求められます。

オプショナル科目の合格率は30~40%で推移しています。

日本人の場合は英語が不利に働くので合格率は20~30%と考えておいた方がよいでしょう。

このような現状を冷静に踏まえますと、日本の会計士試験よりは若干簡単、ただし言うほど易しいものではないと言えるでしょう。

ACCAの科目別合格率②

参考までに直近のUSCPAの合格率も見ておきましょう。

こちらは、科目合格率は40%~60%ですので、ACCAの中盤程度の合格率になります。

ACCAの後半科目は、基本的に前半科目に合格した熟練者の合格率なので、ACCA後半科目の難易度はUSCPAと比べても高めであると言えるかと思います。

USCPAの科目別合格率

(出典)Gleim Exam Prep:https://www.gleim.com/cpa-review/exam-pass-rates/

 

4.相互認証(互換性)に見る難易度

USCPA(米国公認会計士)を保持している場合は、Knowledge Module3科目とFinancial Reporting(FR)を除くSkills Module5科目の計8科目が免除となります。

【ACCA】USCPA(米国公認会計士)を保持している場合の免除科目 - London Walker

 

Strategic Professionalの科目免除がないことからも分かるように、Strategic Professional科目の難易度の高さがACCA資格試験の難易度と直結しているように思います。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

ACCA資格試験の全体像とその難易度のイメージを掴んでいただけましたら幸いです。

USCPAや日本の公認会計士試験(最終合格率約10%)と比較するとその難易度が分かりやすいかと思います。もちろん受験者層のレベルにもよって難易度は変わってきますので、一概に合格率をもって難易度を決めることはできませんので、一つの受かりやすさの目安をして見ていただくのがよいと思います。

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なお、ACCAの試験に合格するためには、ACCAが提供する教材や学習リソースを活用し、適切な勉強計画を立てることが重要です。また、過去の試験問題や模擬試験を解くことで、試験形式や問題の出題傾向を把握し、実践的な対策を取ることも有効です。

また、合格率や難易度については、ACCAの公式ウェブサイトや合格者の統計情報を参照することをおすすめします。また、ACCAの資格取得に関する具体的な情報やサポートを提供するACCA公認学習プロバイダーに相談することも有益です。

【比較】USCPA(米国公認会計士)と ACCA(英国勅許公認会計士)の違いについて

よくある質問として、米国公認会計士(USCPA)と英国勅許公認会計士(ACCA)は何が違うのか?どちらが格が高いのか?どちらの方が難しいのか?ということを聞かれます。

こちらでは日本でも比較的有名なUSCPA(米国公認会計士)とACCA(英国勅許公認会計士の違いについて解説します。

【ACCA(英国勅許公認会計士)】まずはACCA(the Association of Chartered Certified Accountants)について知ろう - London Walker

 

1.試験自体の難易度

一概に比較することは難しいですが、USCPAは4科目で合格最低点は75点、ACCAは13科目で合格最低点は50点となっていますので、自分の得意不得意によってそれぞれの難易度は変わってくるように思います。

ACCA側では、USCPA4科目合格⇒ACCA7科目合格と見なされることと、ACCAの最終4科目は論述(ビジネスライティング)+計算が必要な形式であることから、社会人経験の浅い学生にとってはACCAの方が難しく、逆に社会人とってはACCAの方が馴染みやすいという側面があると言えるでしょう。

【ACCA】USCPA(米国公認会計士)を保持している場合の免除科目 - London Walker

 

2.受験のしやすさ

USCPAは受験の要件が比較的厳しいです。それに対してACCAの受験資格は相対的に緩いです。例えばUSCPAの場合は、最低でも4年制大学の学位と一定数以上の会計学の単位が求められますが、ACCAはこのような要求はありません。USCPAの場合は、人によっては資格受験の前に受験要件を満たすために日本の予備校を経由してアメリカの大学の単位を取得する必要があるなど、受験前の時間と費用(お金)を費やす必要があるケースがある点は大きな違いと言えるでしょう。

ACCAは毎年3、6、9、12月に試験が行われ科目ごとに日時が指定されています。2020年以前は試験センターに出向く必要があり、加えて追加の試験代が必要でしたが、最近でもオンライン試験の導入が進んでおり、科目によっては自宅でかつ日本時間の日中でも(これは2022年後半から)受験が可能となっています。USCPAの方が受験のハードルは低い(日程調整しやすい)点はありますが、受験場所と時間を考慮すると、どちらもメリデメありという印象です(ちなみにUSCPAについては、受験日の選択は柔軟で、土日を含めほぼ1年中開催されているのが大きなメリットと思います)。

 

3.ライセンスの授与

会計士として名乗り、実務を行っていく上では、USCPAもACCAも正会員として認められる必要があります。具体的にはUSCPAの場合は州によってライセンスのための単位数が異なり(マイナーな州ほど緩い)、これに加えて1年間の実務経験が必要です。

一方ACCAの場合は13科目合格に加えて、倫理試験の合格と36か月の関連業務経験が必要となります。有資格者からのサイン(推薦)が必要なのは、USCPAもACCAも大差ないと考えて差し支えないでしょう。

 

4.ライセンスの相互認証(互換性)

USCPAを保持している場合は、ACCAのKnowledge Module3科目とFinancial Reporting(FR)を除くSkills Module5科目の計8科目が免除となります。具体的には以下の科目が免除対象です(Strategic Professionalの科目免除はありません)。

一方でACCAを保持していても、USCPAに直接コンバージョンすること(相互認証)は認められていません。

【ACCA】USCPA(米国公認会計士)を保持している場合の免除科目 - London Walker

 

.国際的な認知度と適用範囲

他にも適用される会計基準(USCPAはUSGAAPが試験対象なのに対して、ACCAは主にIFRSが対象)や、使える国数の違いなどもありますので、よろしければ以下の記事も参考になさってください。

【ACCA(英国勅許公認会計士)】を目指すべき10の理由 - London Walker

ちなみに、ACCAはイギリスを拠点とする国際的な会計士資格であり、世界中で認知されています。ACCAの資格を持つことで、国際的なキャリアの機会が広がります。一方、USCPAはアメリカの公認会計士資格であり、米国の会計および監査の法的要件に準拠するために必要です。USCPAは、米国での会計業務や監査に特化した資格です。

 

.試験構成と内容

ACCAの試験は、13の専門科目から構成されており、幅広い会計分野にわたる知識をカバーしています。ACCA試験は、基礎レベル(Applied Knowledge)、中間レベル(Applied Skills)、上級レベル(Strategic Professional)の3つのレベルに分かれています。一方、USCPA試験は、4つのセクション(Auditing and Attestation、Business Environment and Concepts、Financial Accounting and Reporting、Regulation)で構成されており、主に米国の会計および監査に焦点を当てています。

 

 

いずれにしましても、USCPAとACCAはそれぞれメリデメがあり、双方の資格ともに試験合格後も継続的な学習が求められること、一定のレベルに達しないと合格できないこと、特に英語で一定の専門性が認められるという点においてはどちらも価値が認められます。

USCPAは短期勝負の学生向け、ACCAはコツコツ積み上げ、実務運用力を磨きたい社会人に相対的には向いていると言えるかと思います。世界的には(特に日本)国際会計基準(IFRS)に基準が収斂されていっており、USGAAPもIFRSを無視できない状況になっていること、一方でUSCPAの知名度の高さや登録者数の多さ、米国での勤務希望有無などを総合的に勘案して選択されると良いのではないでしょうか。

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【ACCA(英国勅許公認会計士)】まずはACCA(the Association of Chartered Certified Accountants)について知ろう

ACCA(英国勅許公認会計士/Associationof Chartered Certified Accountant)とは?
ACCAはイギリスの公認会計士資格で、IFRSに準拠した国際資格です。ACCAは、イギリスで1904年に設立(1974年勅許付与)された職業会計専門家団体で、2023年時点で、世界中に 241,000 人以上の資格保有者と 542,000 人の学習者がいる世界的にもメジャーな会計士の資格の1つであり、ACCAは、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、UAE、香港、マレーシア、スリランカと相互承認協定を結んでいます。

【ACCA(英国勅許公認会計士)】を目指すべき10の理由 - London Walker

 

日本ではACCAよりもUSCPA(米国公認会計士)の方が知名度は高く、こちらは米国を中心に2022 年 8 月 24 日の時点で 665,612 人のアクティブな有資格者が存在します。

【比較】USCPA(米国公認会計士)と ACCA(英国勅許公認会計士)の違いについて - London Walker

 

ACCAをどのように和訳するかは気になるところではありますが、日本の会計士協会でもあるJICPAの記事などを踏まえますと「英国勅許公認会計士」という日本語名称が一般的か(英訳的にも適切と言えるでしょう。

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【ACCA】USCPA(米国公認会計士)を保持している場合の免除科目

USCPA(米国公認会計士)を保持している場合は、Knowledge Module3科目とFinancial Reporting(FR)を除くSkills Module5科目の計8科目が免除となります。具体的には以下の科目が免除対象です(Strategic Professionalの科目免除はありません)。

【ACCA(英国勅許公認会計士)】を目指すべき10の理由 - London Walker

また免除に際しては免除手数料(2023年3月時点:86~114ポンド)の支払いが必要となります。

 
Business and Technology (BT)
Management Accounting (MA)
Financial Accounting (FA)
Corporate and Business Law (LW)
Performance Management (PM)
Taxation (TX)
Audit and Assurance (AA)
Financial Management (FM)

 

ちなみにStrategic Professional科目の難易度の方が上記科目よりも圧倒的に高いので、USCPAを持っているから楽に合格できるものではありませんので、その点は留意が必要です。

ACCA資格でキャリアアップを目指す人々の注目度が急上昇! | 英国勅許公認会計士を目指すべき10の理由

近年、グローバルなビジネス環境の変化に伴い、ACCA(Association of Chartered Certified Accountants)資格を持つことの価値がますます高まっています。

ACCAは、国際的に認められた会計士資格であり、その優れた評判と実践的なスキルを持つプロフェッショナルとしての地位を確立するための重要なステップです。

 

ACCA資格の人気が急上昇している理由はいくつかあります。

英国勅許公認会計士(ACCA):キャリアの扉を開くプレステージな資格 | その魅力とキャリアパス - London Walker (ukjapan.club)

まず、ACCAは世界中で認められた資格であり、世界各国で働く機会を提供しています。国境を越えてキャリアを構築したい人々にとって、ACCAは国際的な市場での競争力を高めるための重要な道具となっています。

さらに、ACCAのプログラムは幅広い専門知識と実践的なスキルを提供しています。財務管理、経営戦略、税務、監査など、会計分野のさまざまな領域で高度な能力を身につけることができます。これにより、卒業後すぐに実践的な仕事に取り組むことができ、組織内での信頼と尊敬を獲得することができます。

さらに、ACCAは将来のリーダーシップの機会を提供することでも知られています。ACCA会員は、グローバルなプロフェッショナルネットワークにアクセスし、他のACCA会員やビジネスリーダーとのつながりを築くことができます。これにより、キャリアの成長やビジネスの機会を追求するための優れたプラットフォームが提供されます。

最後に、ACCAの合格者は専門家としての信頼性を示すことができます。ACCA資格は高い評価基準と厳格な試験を持っており、会計専門家としての能力と専門知識を証明します。この信頼性と評価は、雇用主やクライアントからの信頼を獲得し、キャリアの機会を広げていくことにつながっていきます。

 

1. はじめに
本ページではACCA(Associationof Chartered Certified Accountants)の特徴とその魅力について冒頭で取り上げた点なども踏まえて、10の項目にまとめています。ACCAを目指そうと思われている方やそもそもACCAとはどのような資格なのか?と思われていらっしゃる方の参考になれば幸いです。

【ACCA(英国勅許公認会計士)】まずはACCA(the Association of Chartered Certified Accountants)について知ろう - London Walker

 

2.ACCAの特徴(英国勅許公認会計士を目指すべき10の理由)

(1)開かれた資格(グローバルに活躍することができる資格)である

ACCAの特徴は世界的に開かれた資格であることでしょう。USCPAが米国会計基準を中心に勉強するのに対して、ACCAはIFRS(国際会計基準)をベースに勉強することができ、より多くの国々で国際的に活躍することが可能です(最近ではUSCPAの試験内でもIFRSについても聞かれることが多いとも聞いています)。

ACCA(英国勅許公認会計士)の難易度について知る - London Walker

(2)さらに上を目指すことができる資格である

ACCAは、ロンドン大学とも提携しており、取得後に会計学修士や経営学修士(MBA)を目指すことも可能であり、資格取得で終わることなく更なる高みを目指すことができるという点で非常に魅力的です。

(3)実務に即した資格である

ACCAは基礎科目の最初の9つ試験が終わると、論述形式の試験が4科目あります。これには例えばCFOやCEO向けのレポートをケーススタディを踏まえて作成するものなどが含まれており、またビジネスライティングをきちんと行うことで加点されるなど、非常に企業会計の現場の実務に即した資格と言えます。ACCAに合格していること=即戦力という期待が持てるということです。

なお、オンライン試験においてはエクセルを使って実際に計算するものもあり、ACCAは時代の変化に応じてその試験内容もアップデートしています。

(4)社会人向きの資格(働きながら合格しやすい資格)である

日本ではUSCPA向けのスクールが多数存在し、ACCAよりも馴染みがあるかもしれません。しかし、USCPAには最初の1科目に合格してから1年半以内に残りの3科目に合格しなければならないというルール(縛り)があります。これは忙しい日本のビジネスパーソンにとっては厳しく、このルールのために脱落する人も多くいます。

これに対してACCAは着実にステップアップしていくことに重きがおかれています。

USCPAの縛りが1年半なのに対してACCAの場合は「7年ルール」が存在します。このルールでは、 最初の Strategic Professional 試験に合格してから、7 年間以内にStrategic Professional 試験に合格する必要があります。すべての Strategic Professional 試験に合格せず、7 年以内にアフィリエイト ステータスに到達しない場合、7 年後に取得した Strategic Professional パスはすべて失われます。これらは、資格を完了するために再取得する必要がありますが、USCPAのルールに比べると遥かに寛容的で社会人(ビジネスパーソン)向けの資格であると言えるでしょう。

ACCA試験に合格するための効果的な勉強方法(おすすめ) - London Walker (ukjapan.club)

(5)USCPA同様に(日本の会計士試験に比べると)比較的合格率が高い

日本の資格試験の多くは、それ自体がプロになる要件のようなもので、試験が非常に難しかったり、合格率が低かったりと、合格すること自体のハードルが非常に高いです。一方でACCAはUSCPA(米国公認会計士)と似ており、試験の合格率は概ね30%~70%程度で推移しています。合格率は科目によって異なり、よりカリキュラムが進むにつれて難易度が上がっていく点はUSCPAとは異なる特徴です。

【比較】公認会計士(日本・CPA)、ACCA(英国勅許公認会計士)、USCPA(米国公認会計士) - London Walker (ukjapan.club)

(6)体系的かつ網羅的な試験である

ACCAはその科目数(13科目)でも分かるように基礎的な知識から、実務での応用力まで、幅広い知識を段階的に深く勉強していきます。実際に専門的な英語力も身に着くため、中長期に本物の実力を身につけたい受験者の方に適していると言えるでしょう。

(7)USCPA同様に日本での受験が可能(しかもACCAは自宅でオンライン受験可能)

ACCAはコロナ前は日本で受験するには東京の試験場で受験する必要があり、試験代とは別に、場所の利用料と試験監督代を支払う必要がありました。しかし、コロナの間にインターネット経由での受験が可能となり、今では日本で自宅にいながらの受験が可能となっています。

当然試験中は常にカメラとマイクをオンにして、システム上も監督官からも常にチェックを受ける形になりますが、それでもここまで受験がしやすくなったことは日本人にとっての受験のハードルは大きく下がったと言えるでしょう。

なお、オンライン試験の導入に伴い、これまでの暗記型の問題よりも、より応用的な力が試される形式が増えているという声も聞かれます。

【比較】USCPA(米国公認会計士)と ACCA(英国勅許公認会計士)の違いについて - London Walker

(8)資格間の互換性がある(USCPA⇒ACCA)

互換性という観点でもACCAは開かれています。

ACCAからUSCPAに資格を書き換えることはできませんが、USCPAの有資格者はACCAの全13科目のうち、8科目が免除になります。

【ACCA】USCPA(米国公認会計士)を保持している場合の免除科目 - London Walker

ただし、ACCAの最終4科目はUSCPA保持者にとっても、時間をかけて勉強しないと容易には合格できないものとなっており、USCPAに合格した後にACCAを受けようとしたが思ったより難しく、また既にUSCPAを持っていることからあまりモチベーションが続かずに断念したという話も耳にします。

(9)基本的に誰でも受験できる

USCPAは大学の一定の単位数が受験資格として必要になるなど、受験そのものへのハードルがあります。例えば全く会計や経済を学んでこなかった社会人にとっては、まずは受験のための単位を取得する必要があり、それだけでも数十万円のコストがかかったりします。一方で、ACCAであれば基本的に誰でも受験できますので、非常に受験のハードルが低いと言えるでしょう。

(10)今後更なる発展が期待される

ACCAはもともと、閉ざされた会計の世界をより多くの人に触れてもらうために多様性を重んじた開かれた組織を目指しています。コモンウェルスの国々だけでなく、IFRS(国際会計基準)を適用する国々とってはスタンダードな資格となってきており、IFRSが浸透しつつある日本においも益々その重要性が増してくる資格と考えられます。

 

3.最後に

いかがでしたでしょうか?ACCAがいかに受験しやすくまたグローバルに活躍できる資格であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

英語で国際会計基準(IFRS)を体系的に学習でき、かつ実務能力も身に着けることのできるACCAは日本のビジネスパーソンにとって非常に魅力的です。ぜひ皆さんも機会があればチャレンジしてみてください。

【比較】USCPA(米国公認会計士)と ACCA(英国勅許公認会計士)の違いについて - London Walker

footprintの意味は「足跡」だけじゃないって知ってる?

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旅するイギリス英語へようこそ!

本日も読者の皆さんに少しでも役に立つ英語の使い方、言い回し、単語をお伝えしていきたいと思っています。

それでは早速、今回の英単語にチャレンジしてみましょう!

本日の単語は「footprint」です。

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本日のフレーズは「footprint」です。

直訳すると「足跡」で、よくビジネスの現場では、足跡から応用して「拠点」として使うことがあります。

例えば「ロンドンは当社の重要な生産拠点(manufacturing footprint)だった」といった時にも使えます。また、英語のままの意味から転じて文脈によっては、化石や面積といった意味にもなります。

ここまではこれまでによくあるケースなのですが、ここ最近良く耳にしたり目にするのが「負荷」という意味合いです。

特にカーボンフットプリント「carbon footprint」という言葉は日本語でも良く耳にしませんか?

このcarbon footprintは「二酸化炭素排出量」という意味合いで使われることが多いですが、元の由来は、これら商品・サービスのライフサイクルの各過程で排出された温室効果ガスの量を追跡(←ここにfootprintの意味合いが!)した結果、 得られた全体の量をCO2量に換算して表示することを言います。

ここから転じて、「social footprint」 や 「ecological (environmental) footprint」が環境負荷という意味合いで使われるようになってきていると考えられます。

 

【例文】

My vision is to expand my business while reducing our ecological footprint and social footprint.

まとめ

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✅footprintは、シンプルには足跡の意味だが、そこから転じてビジネスや環境用語として使われることが多い。

✅「carbon footprint」だけでなく、近年は「social footprint」 や 「ecological (environmental) footprint」といった言い回しも増えている。

✅Sustanable Japanによれば、カーボンフットプリント発祥の地はイギリスだそうです。イギリス政府が「PAS2050」と呼ばれるカーボンフットプリントの規格を創設し、複数の企業で実証実験を開始。2007年にポテトチップス、スムージー、シャンプーなどで世界初のカーボンフットプリントのラベルが表示されたそうです。

 

いかがでしたか?簡単な単語ですが、色々な意味を覚えてしっかり使い分けできるとカッコイイですよね。

私たちの日々の生活も少しでもSustanableなものになりますように。

それでは!

 

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