London Walker(ロンドンウォーカー)

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宇多田ヒカルの「ロンドンの方が東京より子育てしやすい」は本当か

今回は「宇多田ヒカルが日本の子育て環境に疑問 共感の声殺到」というニュースに関して、東京、ロンドン両方で子育て経験のある立場からコメントしてみたいと思います。

少しセンシティブな話題ですし、どちらかが間違っているとか正しいとかの良し悪しを言いたいわけではなく、私が肌身をもってどのような経験をしているのかについてお伝えできればと思っています。

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そもそもこの話の元をたどると、

『昨年7月に待望の第一子を出産し、現在イギリス・ロンドンで子育て中であるという歌手の宇多田ヒカル(33)が10月20日、日本テレビ系の『NEWS ZERO』に出演。東京は「子育てしにくそう」と感じるそうで、

 「外で赤ちゃんが泣いていたら、すごく嫌な顔をされる」

「ベビーカー持って外に行って乗り物とかに乗ると、周りがまったく協力してくれない上に『なんだよ、こんな時間に』みたいな視線を投げかけたり、嫌なこと言われる」

 など、東京で子育て中の友人から聞いたエピソードを語った。それが宇多田には信じ難いようで……

 「赤ちゃんが産まれて国が成り立っていくのに」

「将来自分の年金を払う人になってくれるのに」

「なんで、ちょっと泣いているくらいで嫌な気持ちになるんだろうとか、すごく不思議です」

などとコメント。日本での子育てが未経験のため、自分の認識が間違っている可能性もあると前置きした上での発言だったが、視聴者からは共感の声が寄せられている。』

という内容がしらべぇに記載されています。

一方で、以下のサイトにあるように、それに対する反論も展開されています。


では、果たして両方を実際に比べてみたらどうなのでしょうか。

筆者は東京とロンドンにて子育ての経験がありますが、残念ながら東京とロンドンではかなりの差があります。

少なくともロンドンでは子供は国を支える大切な財産だと捉えられており、地下鉄にはほぼすべての各車両にベビーカー用の優先スペースがあります。バスでも同じです。日本ってほとんどないですよね。

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人の対応ももちろん全く違います。

朝から満員電車に乗っているときにベビーカーで乗ってくる人がいたら、東京だったら思わず嫌な顔しちゃいますよね。

 

これで嫌な顔しないという方は、東京の満員電車の通勤を知らない方だと思います。

 

ロンドンではどうか、というと、本音ではあぁこんな混んでる時間にベビーカーかぁと思う人は当然いると思いますが、それでもほぼ顔に出すことなく、速やかに必ずと言っていいほど席を譲ります。

 

もし譲っていないと周りの人が席を譲るように話かけます。

 

この差は本当に大きいです。筆者もロンドンに赴任したばかりの時はかなり驚きました。

これは実際に東京の満員電車の通勤と、ロンドンの地下鉄での対応と、その両方を経験しないと理解は難しいと思います。

日本人の中にも当然良い人達がいるのは事実でしょうが、ロンドンの平均と日本の平均を比べた場合、少なくとも地下鉄での対応は雲泥の差があると言わざるを得ません。

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日本も捨てたもんじゃないという気持ちも分からなくはないのですが、2つを経験すると本当にこの差を痛感します。

 

ロンドンでは駅の階段の手前でベビーカーを押している人を見かけたら、その人がベビーカーを持ち上げるのを見かけた人たちがすぐに手伝います。

 

東京でも比較的そういった行動をとる方ではあったと思いますが、ロンドンではそうしないと恥ずかしいのです。

 

周りから、なんでこの人は目の前のベビーカーの人を助けないのだろうか、という目で見られます。

 

しかも手伝ってもらう側も若干それが当たり前の雰囲気であることが多いです。。日本人の感覚からすると、もっと感謝してくださいよ~~という感じなのですが(苦笑)

 

でも、女性に手伝ってもらう割合は圧倒的に少なく、ほとんどは男性がお手伝いしているように思います。

 

これが偽善なのかというとそういうわけではなく、やはり国としてそういった教育を行ってきており、それが文化・習慣として根付いているのだと感じます。

 

私自身は日本にもぜひこういった考え方が根付いていくと素晴らしいと思っています。

 

ぜひ、ロンドンで地下鉄に乗る機会のある方は、こういった子育ての観点で状況を観察してみると興味深いですよ。

 

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