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【海外に学べ】移民大国イギリスに学ぶ、これからの日本の進むべき道 | 3度目の開国 多様性、共存、共栄=「多文化共生」が日本再興の鍵

2018年11月1日更新。

本日、日本の国会にて入管法の議論の模様を拝見。山下法務大臣の答弁に驚きました。

長妻議員の質問「移民を何人増やすつもりですか?」の質問に対して、

山下法務大臣「まず移民の定義について説明します。そもそも定義はありません。」

って、こらこらこらこらこら山下さん!日本国民をなめてますよね。

これで議論ができず時間切れ。こんな人を国会議員に選んでしまった国民も愚かですが、せめてもうちょっとまともな人を議員に選んで、ちゃんと議論したほうがよいかと。だいぶ次回日本に帰国する気が失せた本日の日本のテレビでした・・・(涙)

移民についての筆者の考えについては以下↓をご覧いただけると幸いです。ちなみに現状は移民の上限は設けない方針のようです。まぁそれでもいいのですが、ちゃんと議論しないとダメだよ日本。。。

久々に日本へ。外国人の多さに驚き

日本はイギリスになってしまったのか?」

先日久々に日本へ帰った際の私の第一印象である。この言葉の真意は「英語化」ではなく「外国人」の多さである。それも観光客ではなく、居住している人、働いている人の数である。日本は今、急激な変化の中にいるのではないか。

 コンビニで働く外国人労働者のことは昔から有名だったが、2018年の日本は、ファミレスやファストフード、ドラッグストアなどある程度マニュアル化できる職場で外国人がいないところはないのではないかと感じた。

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日本で暮らす外国人の数は300万人に迫る

日本で暮らす外国人の数は300万人に迫っていると耳にしたことがある。2017年の横浜の人口が約370万人。大阪の人口が約270万人なので、外国人の数はこれに迫っているということで、そう考えると驚異的だ。日本では100万人を中核都市として定義しがちだが、中核都市が日本国内に3つできたのと同じだ。逆に考えると、それだけ日本の労働力人口が減少してきているということの裏返しでもある。私の住んでいた郊外の街にも以前はまったくといっていいほど外国人の姿を見ることはなかったが、今は色々な国籍の人を、しかも家族連れで目にすることが増えた。

 

多民族国家になる過程

日本はこれまで世界でもまれにみる単一民族国家だったが、これからはそうはいかない。これは大げさな話ではない。

マンションの両隣人が外国人になる日は近い将来やってくる。そうおそらく5年後には日本社会は劇的に変わっているはずだ。2023年。オリンピック終了から3年ぐらい。あくまで感覚的ではあるが、人の動きはこのぐらいの時間があれば十分に可能だ。また、2018年6月の日本政府が発表した「骨太の方針2018」において、外国人に対して新たな在留資格を設けること、2025年までに50万人超の就業を目指すことも発表されているのだ。これは完全に移民に追い風である。

日本が多民族国家になる過程はイギリスをイメージしてシンプルに考えれば非常に容易に想像できる。

①まずは単純労働力としての移民。そして超優秀層の流入。

②留学生が家族を持つようになったり、家族連れの外国人労働者が増加する。

③色々な国の巨大コミュニティが日本国内に散見されるようになる。

④選挙権等、ほぼすべての国民としての権利が移民にも与えられるようになる。

⑤東京都知事が純粋日本人でなくなる(移民出身の優秀な外国系日本人が都知事になる)。

当然、なかなか外国人が入りづらい領域や産業、純粋日本人が死守したい既得権益は長い期間残り続けるだろう。

自然にできあがっていた流入の流れが、この2018年を潮目として、明確な潮流へと変わってきているのかもしれない。

日本(政府)は表には出していないが「実質的移民受入れ国家」としてこの国の形をつくっていくフェーズに入っている。そしてそこの巻き込まれているのは日本人自身である。

 

色々なひずみがでてくるのはオリンピック後

 日本で移民の問題が顕在化してくるのは上述した②~③のタイミングであると思われる。犯罪や日本語教育の必要性などが生活上の問題となってくる。

各市町村はそれぞれの街に多い外国の文化に適応していく必要が求められていく。

これらに対応していくのは日本人にとっては容易ではないが、やっていかなければならない。

労働力がなければ、経済規模を縮小し、農村のような生活をしていけばいいのだという論調もあるだろう。だが、一度経済的に豊かな生活をしてしまうと、逆行することはできないのが人間だろう。つまり、なんとかして労働力を確保する必要がある。技術革新には限界がある。そこにある解は「移民の受け入れ」なのである。

そのうち、ふるさと納税のように移民受入れに超積極的な市町村も出てくるだろう。これはもう時間の問題なのである。

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「覚悟」と「寛容性」をもって、危機をチャンスへ変えていこう

今の日本を見ると、日本(政府)は移民政策の必要性は分かっているが、敢えてそこには踏み込まず、蓋をしているように見える。要は、留学生や実習生から少しずつ、なし崩し的に外国人労働者を増やしてきているように感じる。そこに十分な議論、国家としてのグランドデザインはあるのだろうか?
イギリスを見ると、移民の受け入れには受け入れ側の「覚悟」と「寛容性」が必要であるように思う。しばらくすると、純粋日本人と移民系日本人とで仕事の奪い合いが発生する。

そして、ハングリー精神のある移民系日本人の方が、勉強にも熱心で外国語にも堪能で、より高給な仕事を奪ってくる局面が必ずやってくる。そして、日本の病院に行くと、移民系日本人の人たちで長蛇の列で、自分は2-3時間待ち当たり前のような状態が発生する。このとき日本はどうするだろうか。

イギリスで起こったのは「EU離脱、つまりBrexit」だ。イギリス人がイギリスを取り戻す、ということを宣言したのだ。これが長期的にどうなるかわからないのが、イギリスの最大の魅力である文化、人の多様性が失われていく方向になったのは間違いのない事実なのである。

日本も移民政策を制限するのか、純粋日本人だけ一部優遇するような差別的政策をとるのか。これは魅力ある国づくりを考える上では避けなければならないだろう。

大事なのはどれぐらいのタイムスパンで、どのような国家をつくっていきたいのかというグランドデザインである。これを国民を巻き込んでしっかりと議論して形作っていくのがトップ、政治家の役目である。今の日本はこれを避けているとしか思えない。

目の前には危機が迫っているのだ。もう待ったなしだ。

しかし、これは一方でチャンスでもある。今のうちに移民国家になると分かれば、それにそなえて行動することができる。

どんな制度にしていきたいのか、日本国民にも外国人にも、どのような将来像を日本そして日本人が考えているのかを示していく必要があるだろう。

多様性と共存・共栄=「多文化共生」が大事

日本はすでに技能実習生や留学生のバイトのような形でかなりの数の外国人労働者受け入れているという。
もはや一部の市町村の話ではなく、間違いなく全ての日本の街にこの流れは押し寄せてきているのだ。

こうなった時に、私たち日本人は、移民の人たちと生活を共にする覚悟を持てているのだろうか。彼らと私たちの多様性を認めあい、共存、共栄を図ることができるのか。

いや、もうできるのか、ではなく、やらなければならない時にきているのだと思う。

日本にずっといると、こういう流れに気づきにくくなるのかもしれないが、なんとなく気づいている人も多いはず。でも「なんとなく」を「間違いない」の確信に変えなければならない時がきている。

日本に来てくれる外国人は単なる労働力ではなく、感性のある人間だ。

100年後の日本が本当に素晴らしい国であるように、今、日本人が行動を起こさなければならない。ペリー来航、敗戦に次いで、今まさに3度目の開国の時が来ている。

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